アニメやゲーム、舞台などの場面で使用される効果音や作業中のBGM代わりとして、日々耳にする機会のある環境音(SE、サウンドエフェクト)。昔は、打楽器などで似せた音をその場で鳴らす手法で制作していましたが、現在ではさまざまな方法によって制作された音源が用いられています。
今回は、耳なじみのある環境音がどのように制作されているのかをご紹介します。
環境音、SEってどんな音?
環境音とは?
環境音、SE(サウンドエフェクト)とは、特定の環境を再現したり、芝居や映像などにおける状況を説明したりするための演出で用いられる音を指します。
環境音はどのようなシーンで使用される?
代表的な環境音といえば、刀を振るう音や格闘シーンでの打撃音、人混みの中の雑踏の音、海岸の波の音ではないでしょうか。
これらの環境音は、一般的に映画やテレビドラマ、アニメ、演劇の劇伴などで使用されています。その中でも特に環境音を多用するのが、「ラジオドラマ」や「ドラマCD」など、人の声と音楽・効果音で構成される音源のみのドラマです。
また、波の音や雨の音などの環境音は、集中力を高め、作業をスムーズに行うための効果音として使用されることもあります。
環境音はどうやって制作されているの?
環境音の作り方は、主に3つのパターンがあります。
1.実際の動作音を録音して作る方法
街の雑踏や駅のホームの音、小鳥の鳴き声など日常的によく聴かれる環境音は、実際の自然音をそのまま録音(生録)して制作するケースが主です。
2.環境音を収録したCDなど、素材として出回っている音を合成して制作する方法
環境音にはCDやインターネット上などにフリー素材として使用できる環境音が豊富に出回っています。それらの既存の素材を利用し、音を重ねてオリジナルの環境音を制作するケースもあるようです。
しかし、フリー素材を用いる場合は、思わぬトラブルに発展しないよう商用利用に関する規約などをしっかりと確認してから使用する必要があります。CD本体や配布しているサイト上に記載があるはずですから、忘れずにチェックを行いましょう。
3.シンセサイザーを使用してオリジナルの環境音を制作する方法
素材を使用するのではなく、自分だけのオリジナルの環境音を使用したい場合は、シンセサイザーやDAW(作曲)ソフトを活用して音を制作します。
ゲームのクリア音や警告音、シーンの移動音などは、シンセサイザーやDAWソフトで制作されているケースが多いでしょう。
身近なものから制作されるSEも多数!
素材や合成音だけでなく、身近なものを利用してよく似た環境音を制作する方法も、今なお多く用いられています。
実際に映画や演劇でも使用される効果音の制作方法をご紹介します。
果物や野菜を切る音=刀でものや人を斬る場面の効果音
キャベツや白菜を一気に切る音は、刀で何かを斬る場面の音として時代劇などで多用されます。
水を含んだティッシュを握りつぶす音=出血する場面の効果音
ホラー作品などで多量の出血を表現する際には、水でたっぷり濡らしたティッシュを握りつぶす音がよく利用されています。
卵の殻を握りつぶす音=スナック菓子をおいしそうに食べる効果音
実際にCMなどでも使用されている効果音で、パリッとした感じがよく伝わる音が制作できます。
ざるの中でたくさんの乾いた豆を転がす=波の音
昔からよく用いられる手法で、再現性も高い点が特徴です。
転がす速さや豆の量などを変化させると、波の高さや強さも表現できます。
おわりに
今回は、日常の中で意外に多く使用されている環境音、SE(サウンドエフェクト)の活用シーンや、具体的な音の作り方についてご紹介しました。
環境音は、映画やテレビなど身近なところで使用されることが多く、そのものの音だけでなく、それによく似た音を環境音として使用する場合もあります。
普段カフェや量販店で聞くことの多い環境音なども、今回ご紹介した手法で制作された環境音かもしれませんね。
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