楽曲制作を専門業者へ依頼する際に、「このような曲調で」「ボーカルのトーンはこんな雰囲気が良い」などのイメージを持っている方は数多くいるでしょう。そのような場合、実際のレコーディングに立ち会って、打ち合わせをしながら制作を進められることもあります。
今回は、楽曲制作を依頼する際に実施される作業の流れや、レコーディング時に発注元によるスタジオ立ち会いは可能かどうかなどについてご紹介します。
楽曲制作の流れ
楽曲制作を専門業者へ依頼する場合、多くのケースでは以下の作業を経て完成・納品となります。
【1】初回打ち合わせ・見積もり
初めにジャンルや曲の雰囲気、希望の納期などを確認の上、初回の見積もりを概算で提案します。対面・電話による打ち合わせのほか、メールやメッセージツールなどを用いた打ち合わせも可能な場合がほとんどです。
【2】制作申し込み・正式契約
制作の申し込みを受理し、正式に書面にて契約を執り行います。このタイミングで、制作に掛かる料金の一部を前金にて納入する場合も少なくありません。契約確定後、楽曲の制作作業が開始されます。
【3】制作中のチェック作業
音源制作中は、デモ音源を実際に試聴して納得のいくまでチェックを行います。
【4】レコーディング・ミックス作業・マスタリング
本番のレコーディングを行い、ミックス・マスタリング作業を経て楽曲を完成させます。
最終的な仕上がりを決める重要な工程です。
【5】完成・納品・支払い
完成した楽曲データは多くの場合、マスターCDの形式で納品されます。納品されたCDの内容確認後、所定の料金から前金納入分を差し引いた残額を支払うという流れです。
レコーディング時の立ち会いは可能?
立ち合いのメリット
楽曲の制作を業者へ依頼する場合、完成までには何度もの打ち合わせやデモ音源の視聴を経る場合がほとんどです。
実際の制作作業に立ち会えるメリットとしては、スムーズにかつ正確なイメージをその場で伝えられることでしょう。希望する曲のイメージを、できる限り細かく伝えながら楽曲を作り上げていくことが可能です。
そのため、楽曲制作の専門業者では楽曲制作の要ともいえるレコーディング作業時に、発注者などゲストの立ち会いを可能としているケースが多くなります。ただし、どのような場合であっても立ち会いが可能というわけではないため、その点は注意が必要です。
スタジオの広さによる
ゲストの立ち会いができるかどうかは、一般的にはレコーディング作業に用いる録音スタジオの大きさ・広さに左右されます。小規模スタジオを用いる場合には、制作スタッフの人数分で現場のキャパシティーを満たしてしまうため、ゲストの立ち入りが物理的に難しいこともあるでしょう。
事前に確認しておくことが大事
楽曲制作を正式に発注する際には、同時にレコーディングするスタジオもあらかじめ決める場合が多くなります。そのため、制作依頼の段階で立ち会い可能なスタジオを指定しておくと安心でしょう。
発注を済ませてから立ち合いができないと分かった場合には、レコーディング作業における意思疎通の不足を招くかもしれません。その結果、制作物にあまり意向を取り入れてもらえなかったという事態になってしまえば、お互いに後悔してしまいます。
楽曲制作を依頼するにあたり、制作会社に伝えたいイメージや意向を多く持っているのであれば、レコーディング時の立ち会いの可否を先に確かめておくようにしましょう。
おわりに
今回は、楽曲制作を専門業者へ依頼した際の作業の流れや、レコーディング時のスタジオ立ち合いの可否についてご紹介しました。
楽曲のクオリティを高めるには、綿密な打ち合わせなどによる意思疎通が肝になる場合もあります。録音作業時の立ち会いを希望する場合には、まず事前に可否を確認しておくと良いでしょう。