展示会に出展することは、普段アプローチできない客層へ自社の商品やサービスをアピールすることや、新規顧客開拓ができる絶好の機会です。しかし、ブースへ来場者を誘導し、名刺交換や商談までこぎつけるのは簡単なことではありません。
そこで今回は、音声ガイダンスを活用した集客効果をご紹介します。音声ガイダンスの特徴や有効性を知り、イベント時のブース出展にお役立てください。
音声ガイダンスによる集客とは
展示会は多くの企業が集まり、それぞれ新商品やサービスなどを告知・宣伝するイベントです。来場者は最先端の情報を収集できる一方で、出展側にとっては競合他社としのぎを削る戦場といっても過言ではありません。そこで、来場者の興味をひくブース演出の一つとして、音声ガイダンスをおすすめします。来場者は多くのブースへ足を運びますから、単に資料配布を行うだけでは、印象が薄くなってしまうかもしれません。しかし、音声ガイドを活用することで、自社商品への印象を高めることが可能になります。
音声ガイダンスの種類について
展示会で活用する音声ガイダンスは、いくつか種類があります。出展するイベントの種類、ブースの演出方法、展示する商品やサービスの内容に合わせて選びましょう。
オープン型
スピーカーから音声を流すことで、ブース周辺の来場者の注目を促すタイプです。通りがかった人の興味をひき、その場で足を止めさせる効果が期待できます。また、ブース内に入りきれない人がいた場合でも、音声情報は得られるため、「展示物が見えない」「声が聞こえない」ことが理由で、他のブースへ移動する人を引き止めることも可能でしょう。
端末連動型
来場者にイヤホンやヘッドホンを配布し、スマホアプリや展示会ブースに設置した専用端末から音声を再生するタイプ。美術館や博物館に設置されています。イヤホンやヘッドホンを使うと音質がクリアなだけでなく、パーソナルな環境で音を聞くことができるため、音声ガイダンスへの集中力が高まります。オープン型と比べると、展示内容への印象がより強まるといえるでしょう。
デジタルサイネージ
音と映像を駆使した、先端的な宣伝方法です。音声と映像を組み合わせることで強いインパクトを生みだし、自社ブースへの集客力を高めることが可能です。表示するコンテンツは商品のデモンストレーション、イメージ映像、利用シーンなど、訴求目的を考えて選ぶとよいでしょう。また、デジタルサイネージのディスプレイは次の展示会で使うことができるため、出展にかかるコストを抑えるのに役立ちます。
音声ガイダンスの集客効果とは
実際に、展示ブースで音声ガイダンスを活用すると、どのような効果が期待できるでしょうか。期待される効果をご紹介します。
展示内容への理解を高める
音声ガイダンスのメリットは、視覚と聴覚の両方から訴求できることです。音声案内に従って商品を見てもらうなど、来場者への効果的な案内が実現できます。コンパニオンによるイベント的な演出を行うブースは多いでしょうが、商品理解という点においては、音声ガイダンスの方が適している場合もあります。
資料だけでは分かりにくい内容を補足する
商品やサービスが複雑な説明を必要とする場合、資料を読んでもらうだけでは分かりにくいこともあります。また、ブースで案内する人数にも限りがあるでしょう。そんな時、音声ガイダンスを活用すれば、来場者へ適切な説明をすることができます。
音声の印象でイメージアップをはかる
プロのナレーターは正確なイントネーションや明瞭な発音など、聞く人に快適な印象を与える話し方ができます。聴覚は直接神経に働きかけますので、演出次第では商品やサービスの大きなイメージアップにつながるでしょう。明るく華やかな女性の声、落ち着いた印象を与える男性の声など、集客目的や訴求内容に合わせたナレーターを選ぶことが大切です。
おわりに
今回は、音声ガイダンスを活用した集客効果をご紹介しました。近年、インターネットで情報収集する人が増えてきました。そのため、展示会を訪れる来場者はたくさんのブースを訪れて最新の資料を集め、後日興味のある企業へコンタクトをとる……という人が多い傾向にあります。そのような場合、[aside type=”boader”]音声や映像から得た情報は「実体験」として印象に残るため、資料を配布しただけのブースより、選ばれる確率も高まるでしょう。展示ブースの装飾や演出にそれほどコストがかけられない場合、比較的低コストで済む音声ガイダンスを検討してみてはいかがでしょうか。[/aside]
■ 音声ガイダンスは様々な場所で使用されています。展示会以外での活用についてはこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
美術館、展示会、乗り物など、音声ガイド制作でよくあるガイダンスの活用例