会議やピアノの発表会などの音声を録音した際、ノイズが入ってしまい聞くに堪えなくなるケースがあります。
近年は、スマートフォンのアプリやパソコンのツールで音声や音楽を編集できるツールが出ており、自らノイズ除去を行うことができる時代です。しかし、やはり素人では処理できないレベルの場合には、ノイズ除去の専門業者に依頼することも検討する必要があるでしょう。
今回は、ノイズ除去を業者へ依頼するとどう変わるのか、そのメリットについてご紹介します。
必要な音声は残したまま、ノイズを消してくれる
素人がソフトウェアを使ってノイズを消そうとすると、ノイズの種類によっては必要な音まで削られてしまう、元の音声がおかしくなる、といった現象が発生することがあります。どのようにおかしくなるかというと、極端な例になりますが、バンド演奏を録音した際に、元の音源では存在していたはずの楽器の音がノイズとともに消えてしまうのです。
このように、自分で無理に処理しようとしてもうまくいかないケースも多々見受けられます。
一方で、プロの業者へ依頼すると、できる限り必要な音声を残してノイズを消してもらうことが可能で、迫力ある演奏を聞くことが可能です。
ノイズ除去を行うケースとしては、自分で録音した曲の音源を確認したらノイズがひどかったから削りたいという場合もあれば、離婚調停やDVなどの裁判で、証拠提出のためによりクリアな音声が必要という場合もあるでしょう。
特に、裁判で音声が必要ということであれば、正確な音声を提出することは勝敗に関わります。そのため、個人でソフトウェアを使ってノイズ除去を行うよりも、業者へ依頼してクリアな音声に仕上げてもらうことをおすすめします。
ノイズ除去に必要な時間を削れる
ノイズにはいくつか種類がありますが、ノイズの種類によっては消すために手間と時間が掛かるものがあります。
例えば、食器がぶつかった時の音・シャッター音・人の声などです。このような音声は、わずかな時間であったとしても修復に多くの時間を要することがあるのです。プロであればまだしも、素人が自分で実施すると気の遠くなるような時間が掛かる可能性もあります。
会話以外全て消すとなるとその分料金が高くなることもあるため、消さなくても良いところは残すことで、料金を抑えることができる場合もあります。
そのため、その音声をどのような用途で使うかにもよりますが、「(全体の)会話が聴き取れるように」「車の音が聞こえないように」「○分○秒の、○○の音だけ聞こえないように」など伝えると、素人が録音したものでも、プロが録音した音声のように聴き取りやすくなるでしょう。
現在では、スマートフォンのアプリでもノイズ除去できるものがあるため、業者へ依頼してみる前に一度自分で試してみて、難しそうだと感じたらプロへ依頼したほうが良いかもしれません。
ノイズ除去を行う業者へ依頼する際は、ただ単に「ノイズを消してください」だけではなく、「何を聞きやすくしたいのか」を伝えることをおすすめします。音源全体の中でもどこを際立たせるかによって、処理の方法や掛かる時間も変わってきます。できるだけ細かく、分かりやすい要望があるほうが望ましいでしょう。
おわりに
技術の進歩により、個人でも簡単に音の編集ができる時代ではありますが、依然としてプロに頼むメリットは大きいでしょう。依頼する以上は料金が掛かってしまいますが、プロの業者の手に掛かれば余分な音だけを消してもらうことができ、素人が試みるよりも圧倒的に早く正確にノイズを除去してくれます。
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