国内の月間アクティブユーザーが約4,000万人を突破したTwitter。
そんなTwitterを使った「Twitter広告」といった広告機能があります。この機能を利用し、Twitterに動画を投稿してマーケティングを行うことにより、企業のアピールや商品の認知の拡大、商品の購入促進などにつながる事も多いのです。
今回は、Twitterに動画を広告として投稿する目的と、効果や活用方法をご紹介します。
Twitter広告の需要について
Twitterではユーザーのタイムライン上に広告を表示させることができます。
Twitterをしていると普段何気なくタイムラインを眺めている事が多いかもしれません。そのタイムライン上にTwitter広告を表示させ、自然と目に入るようにすることができます。
Twitterのユーザーは20~30代の若年層が最も多く、広告もその年齢層に合わせたものが多くなっています。
企業の公式アカウントが発信している広告は安心感があるため、リツートや返信、クリックするなどのアクションをユーザーが起こしやすいといえるでしょう。
また話題性のある商材や、現在なんらかのキャンペーンを行っている商品ならさらに広告に興味を持たれやすくなります。
例えば清涼飲料水のプレゼントキャンペーンや新商品の販売などは、どの年齢層も興味を持ちやすく、リツイートや返信数も多い傾向にあります。
Twitter広告の特徴
Twitter広告の特徴は2次拡散を狙うことができる点です。
2次拡散とは、ある広告に対して1人がリツイートを行い、そのリツイートされた広告をまた別の人がリツイートするなどの行動を起こすことです。
Twitter広告は、エンゲージメントと呼ばれる「返信」や「クリック」などの反応があった場合に課金が発生する仕組みですが、この2次拡散では課金が発生しません。
そのため、料金を抑えながら広告をどんどん展開することができます。広告をさまざまな箇所に掲載するよりも、広告費を抑えながら多くの方に見てもらうことが可能になるのです。
また、1つの商品に対する広告費を抑えた分だけ、他の商品広告に費用を投じることもできでしょう。
企業がTwitterに動画を投稿するメリット
他社との差別化を図れる
Twitter広告は主に「サイトのアクセス数を増やす」、「フォロワーを増やす」、「アプリのダウンロード数を増やす」目的で使用されます。
Twitterに投稿できる文字数は140文字です。テキスト投稿がメインに考えられたTwitterでは、まだ動画投稿の数はツイート全体で見ると多くはありません。
一方でFacebookなどのSNSのフィード上には、ニュース動画や企業のマーケティング動画など、すでに数多くの動画が投稿されています。
動画投稿がメインになってはいないTwitter上で、動画マーケティングを行うことにより、他社との差別化を図ることができるでしょう。
ターゲットを絞ってマーケティングができる
Twitter広告は、ターゲティング設定を行うことでターゲットを絞ることができます。ターゲット設定で最も注目するポイントは「フォロワー」というターゲティングです。
現在Twitter上には、非常に膨大な量の情報があふれています。その中からユーザーは、気になる企業やコンテンツをフォローして、効率良く情報を自分の手元に集めようとします。このように「フォロワー」とは、ユーザーそれぞれの趣味や嗜好(しこう)が反映されているといえるでしょう。
ターゲティング設定を活用することで、投稿した動画内で紹介する商品に合ったターゲットを狙い撃ちでき、手間をかけることなく動画広告の効果を最大限に引き出すことができます。
TwitterとYouTubeのユーザーの違い
大手動画投稿サイトであるYouTubeは、ユーザー自身の視聴したい動画を検索することが多いでしょう。一方で、Twitterでは自ら検索して動画を視聴することはあまりありません。Twitterユーザーの特徴は、偶然タイムラインなどで目にした動画を視聴する可能性が非常に高いことです。ユーザー本人に興味関心はなくとも、目に留まって動画を視聴してもらえることで、潜在的な興味を引き出すことができるでしょう。
このように、YouTubeに動画を投稿する場合との住み分けがはっきりしている点も、Twitter上で動画広告を発信するメリットといえます。
Twitter広告の上手な活用方法
ただTwitter上に動画を投稿するだけでは、ターゲットユーザーまでその情報が届くかどうかは安心できません。そこで、ここではTwitterの動画広告を上手に活用する方法をお伝えします。
プロモビデオとハッシュタグを組み合わせる
Twitterには「ハッシュタグ」という機能があります。単語の頭にシャープ記号「#」をつけることで、その単語をリンク化し、検索などで共有できるようにする機能です。
ハッシュタグには期限や制限がないため、過去のツイートも検索でヒットするようになります。つまり、ハッシュタグをつけるだけで、多くのユーザーから閲覧してもらえる可能性が高くなるでしょう。
そして、ハッシュタグ機能と組み合わせることで、さらに高い効果を望める広告が「プロモビデオ」です。これは、ユーザーのタイムライン上に流れる最長30秒の動画広告です。課金形態は、視聴された回数のみの課金になります。しかし、リツイートなどによって拡散された場合の視聴は、課金対象とはなりません。そのため、リツイートされるような動画内容にすることが重要です。
プロモビデオをTwitterで流し、テレビCMやイベントなどでハッシュタグを宣伝することで、非常に多くのユーザーから興味を持って広告を見てもらうことができます。2次拡散では課金が発生しない点を上手に活用することができれば、コストパフォーマンスは抜群といえるでしょう。
大手コンビニチェーンは、同様の手法でキャンペーンに関するツイートが5倍ほど増加し、関連ツイートを目にしたユーザーは300万人にまで及びました。
ユーザー目線で一緒に盛り上がる情報を発信する
大手おもちゃメーカーでは、発売から50年近くを迎える人気商品「人生ゲーム」が2016年4月にリニューアルするにあたり、商品の話題性を高めると同時に、新鮮な印象を与えるキャンペーン方法を模索していました。
そこで、若年層にターゲットをあてた「空港でリアル人生ゲームやってみた」という動画をプロモビデオで配信します。
その結果、再生回数は一週間で約270万回を突破し、リツイートによるオーガニックの動画再生も非常に高い割合を占めました。
このように、ユーザー目線で一緒に盛り上がることができる動画広告をアップすることも成功に向けた動画の活用方法といえるでしょう。自然に共感し、共有したくなるようなコンテンツを投稿することができれば、ユーザーのリツイートに反応したユーザーが、またリツイートする…という連鎖が起こるのです。
おわりに
今回は、Twitterに動画を広告として投稿する目的と、効果や活用方法をご紹介しました。
Twitterに話題性のある動画広告を提供できれば、商品や企業が認知されるだけでなく購入意欲の刺激にもつなげることができるでしょう。リアルタイムの話題も、流行に敏感な若年層へのアピールには特に効果的といえます。
またTwitter上で動画広告を視聴してもらい、潜在客の獲得につなげることも可能です。マーケティング成功に向けて、Twitter広告を検討してみてはいかがでしょうか。
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