ゲームを楽しんでもらうには、ゲームUIデザインがとても重要です。
ゲーム制作では、ユーザーが使いやすく遊びやすい設計を行うゲームUIデザインについてしっかりと検討する必要があります。
そこで今回は、ゲームUIデザインにおける役割や作り方、ワークフローについてご紹介します。
ゲームUI/UXについて
まずは、ゲームUIとゲームUXについて解説します。
ゲームUIとは
UIとは、ユーザーインターフェース(User Interface)の略です。一般的にはコンピューターとユーザーとの間で情報をやり取りするためのさまざまな機器や入力装置のことを指します。
ゲームUIとは、視覚的、聴覚的、その他のインタラクションによってゲーム内を横断できるようにプログラムされたプラットフォームのことです。ゲームUIは、ゲーム中のプレイ画面からボタン、マップ、アイコン、体力ゲージ、メッセージやフォントに至るまで、細部にこだわることがほとんどです。特にゲームUI は、ゲーム自体の世界観を伝え、没入感を演出できる魅力的なデザインが必要となります。
ゲームUXとは
UXとは、ユーザーエクスペリエンス(User eXperience)の略です。ユーザーが製品を通して得られる体験のことで、ゲームUXとはゲームを通じてユーザーが得られる体験のことを表します。
ゲームでは、ゲーム全般の面白さ、シナリオやストーリーの面白さがUXに該当します。
UIとUXは別の概念として紹介されることがありますが、より良いゲームを制作するためにはどちらも重要な要素になります。
使いやすくわかりやすいUIデザインであれば、ストーリーやキャラクター、バトルといったゲーム本来の面白さを感じてもらいやすく、「また遊びたい」といった感情(UX)をプレイするユーザーに抱かせることができます。
今回はこの中でもゲームUIデザインにフォーカスしてご紹介いたします。
ゲームUIデザインと一般的なUIデザインの違い
アプリやWebサイトにおいても「UI」はよく使われる言葉です。通常の「UI」と「ゲームUI」は、どのような違いがあるのでしょうか。
【一般的なサービス・製品におけるUIの例】
Webサイト:情報が探しやすく見やすい設計、購買意欲が湧く設計
カーナビ:最適ルートで目的地につけるように見やすい設計
通販のWebサイトであれば商品が買いやすいように配置し、カテゴリ分けや特集・おすすめ商品といったユーザーの購買意欲をあおるデザインにします。
どちらも、目的に合わせた使いやすさをデザインしています。
【ゲームにおけるUIの例】
- 達成感の出る仕掛けやハラハラドキドキしたストレスをあえて与えるなど、ユーザーの感情の動きを考える
- ジェスチャーキーを使用して、タップ、スライド、ドラッグ、プルなどゲームUIデザインに特有の要素を加える
- 印象に残るビジュアル
- 簡単なゲームガイドやプロセス
一方、ゲームの場合は行動を促すデザインももちろんのこと、行動したあとの「ユーザーの体験(UX)」に合わせた機能性や使いやすさを意識して、デザインする必要があります。
ゲームUIデザインの役割
具体的に、 ゲームUIデザインには、どのような役割があるのかを解説します。
ユーザーに適切な情報を伝達する
まず、ゲームUIデザインには、ユーザーに適切な情報を伝達する役割があります。
ターゲット層
ゲームUIデザインは、ターゲットによってカラーやデザイン、シナリオやストーリーが異なることが多いです。例えば、子どもから大人まで遊べる幅広い年代向けのゲームは、色合いがカラフルで見やすいゲームUIデザインが多くなっています。
そのためゲームを作る際は、どの年齢層をターゲットとするか、事前に決めておく必要があります。
目的達成のための動線設計
ゲームには、目的が決められていて、その目的を達成するための動線設計が欠かせません。
バトルをしたりクエストをクリアしたりといった目標達成をするためのアクションをわかりやすく説明する必要があります。この動線をわかりやすくするのもゲームUIデザインが重要となるのです。
また、事業者側の目的達成も含まれる広告クリック・ガチャといった収益ポイントがある場合は、ユーザーに不快感を与えずにそのアクションをしてもらうかという点をデザインで意識する必要があります。
ユーザーに何を伝えたいか
ゲームには、シナリオやバトル、キャラクターといったゲームならではの売り要素があります。
ユーザーに何を伝えたいか、何を売りにしているのかをゲームのUIで伝える必要があります。ゲーム内の会話パートは立ち絵を使う、伝えたいことによって文字フォントを変える、などUIデザインで伝えるようにします。
ユーザー離れを防ぐ
同じことの繰り返しになると、ユーザーも飽きてしまい、ゲームから離れてしまいます。ユーザー離れを防ぐには、ユーザーを飽きさせない、離れさせない施策をUIで講じる必要があります。ユーザーが直感的に操作できるUIデザインを心掛けることでユーザー離れを防ぐことが可能です。
ゲームのUIは段階的に課題をクリアする快感や達成感を味わってもらったり、作品の持つ世界観に浸ってもらったりする役割があります。そのために、機能性やコンバージョンの追求だけでなく、ユーザーの感情を揺さぶる仕掛けが必要です。定期的に新たなストーリーやキャラクターを導入するなどの仕掛けを行い、ユーザーの心が離れないようにします。
ゲームUIデザインに必要な要素
ここからは、プレイヤーに楽しんでもらえるゲームUIデザインの要素についてご紹介します。
演出要素
アクションゲームであれば、警報や武器での戦いや、トラブル脱却のためのヒントなどさまざまな演出要素が必要です。
非物語世界的要素
RPGでは体力ゲージや地図、ゲーム内で利用するアイテムなど、非物語世界的要素は欠かせません。
メタ要素
メタ要素とは、ゲームの世界からプレイヤーに話しかける要素のことを意味します。ゲーム中に自分の操作するキャラクターに対してではなく操作しているプレイヤーに対するセリフなどがあると、ユーザーはよりゲームの世界観に引き込まれます。
空間的要素
空間的要素は、ゲーム内の景色やキャラクターの行動だけではなく、周辺にあるアイテムやライフバーなどゲームを快適にプレイするための情報が必要です。
ゲームUIデザインの作り方
ここでは、ゲームUIデザインの作り方の一例をご紹介します。
ゲームの世界観を伝える、ユーザーを飽きさせないゲームUIデザインは、設計段階からしっかりと練る必要があります。
ワイヤーフレームの作成
ワイヤーフレームは、ゲームの設計図となります。まずは、どんな目的でゲームを作るのか、どのような素材を制作してどのように使用するかなどを書き出していきます。コンセプトやターゲットも決めておきましょう。
プロトタイピング
次に、ゲーム全体のフローを考えていきます。必要な情報をどこに配置すれば、ユーザーが使いやすくなるのか、わかりやすくなるのかを考えて配置していきます。
ビジュアルデザイン
設計図やフローが決まったら、ビジュアルデザインに入っていきます。2Dか3D、ドットなどゲームのコンセプトに合わせてデザインコンセプトを決めましょう。
デザインは、キャラクターやアイテム、ゲーム内の画面など、まずはラフデザインから制作を行い、動画と演出などもデザインしていきます。
実装
ビジュアルデザインが決まったら、実際にゲームデザインに反映させて、動作の検証を行います。不具合があれば、修正を行います。
社内だけで検証するのではなく、ユーザーテストを行い、多くのユーザーの反応や評価をもらうことも大切です。
ブラッシュアップ
実装やテストが終わったら、最後に全体の調整を行い、利用するプラットフォームへの対応も行います。
ゲームの魅力を伝えるゲームUIデザインはジーアングルにおまかせ
ゲームUIデザインにより、ユーザーが長くゲームを楽しんでくれるかどうかが決まるといっても過言ではないくらい、ゲームにはUIデザインが欠かせません。しかし、いざゲームを制作する際、どのようなゲームUIデザインにすればいいのか、ターゲットとなるユーザーに刺さるデザインを採用したいなど悩むこともあるでしょう。
ジーアングルでは、ゲームコンテンツにおけるキャラクターイラスト制作をはじめ、アイテム、UIのデザインも承っております。ゲーム音楽・サウンドの作成も行っておりますので、ユーザーを引き込むためのゲームBGMやSEに悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。
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まとめ
今回は、ゲームUIデザインについて解説しました。
制作したゲームを長く遊んでもらうためには、ゲームUIデザインがとても重要になります。ゲームUIデザインは、ユーザーが遊びやすく、またゲームフローがわかりやすいものを作る必要があります。ゲームの世界観に合わせたUIデザインやユーザーがプレイしやすいUIデザインを制作する場合は、多数の実績を持つジーアングルにおまかせください。