動画は、顧客の注目を集められるコンテンツです。中でもYouTubeは、動画コンテンツを配信するサービスとしてスタンダードな存在です。実際に、多くの企業がYouTube企業アカウントを取得し、自社のチャンネルから広告を発信しています。また、そろそろYouTubeを利用して自社のサービス・商品のプロモーションに乗り出そうか、と考えている企業も多いかもしれません。
そこで今回は、YouTubeの企業アカウントの作り方から、チャンネルの運用に関する費用、運用ポイントまでご紹介します。
YouTubeの企業アカウントでチャンネルを開設するメリット
YouTubeは世界で20億人、日本でも6000万人以上が利用しているといわれる大きなプラットフォームです。そのため、企業が動画を配信することには、いくつかメリットがあります。
ユーザーにわかりやすく情報提供が可能
YouTubeのような動画共有サービスでは、企業の概要や製品に関する情報を映像や音声で伝えることができます。ユーザーに対してわかりやすい情報を提供することができるため、ユーザーに対して訴求力が高く、共感を生みやすいのです。
YouTube以外のSNSもありますが、YouTubeのように長い尺の動画を配信できない場合もあります。また、文字や写真だけだと伝えられる情報に限りがあるため、映像や音声で企業や製品の魅力を伝えるなら、YouTubeが最適なのです。
幅広い世代にリーチしやすい
YouTubeを活用するメリットとして、幅広い世代にリーチしやすいという点も挙げられます。
というのも、YouTubeは10~30代で9割ほどが利用していて、全世代で見ても7割ほどが利用しているといわれています。
また、YouTubeは老若男女に利用されていることから、他のSNSよりもターゲット層にアプローチしやすくなっているのです。ターゲットに合った層を狙いやすいため、YouTubeは積極的に広告として活用したいプラットフォームといえるでしょう。
SEO対策
企業公式の動画チャンネルを作成することで、動画SEOによるSEO対策をとることができます。動画SEOは、通常のSEO対策とは異なり、検索結果の上位に動画コンテンツを表示させるための最適化です。検索エンジンから動画を見るという人も多いので、動画コンテンツを作ることは1つのSEO対策となります。
また、動画コンテンツに自社サイトの動線を置いておけば、サイトの流入のアップも見込めるでしょう。
YouTubeの企業アカウント・チャンネルの作り方
まずは、企業アカウント・チャンネルの作成方法についてです。手順に従って進めば、簡単に作成することができます。
【手順1】Googleアカウントを取得する
YouTubeのチャンネルを作るためには、Googleのアカウントが必要です。YouTubeのチャンネルは、企業用となるため個人アカウントではなく企業用のアカウントを用意します。既存のアカウントがあればそちらを利用できますが、持っていない場合は新しく作成しましょう。
【手順2】作成したアカウントでYouTubeにログイン
既存のアカウントまたは作成したアカウントにて、YouTubeにログインします。YouTubeサイトにあるログインページからログインしましょう。
【手順3】チャンネルを開設
ログインしたら、チャンネルを開設していきます。まずは、右上の「アカウントページ」をクリック。そこから「設定」を選択し、中央下に表示される「新しいチャンネルを作成する」を押してください。
【手順4】ブランドアカウントを作成
Googleアカウントを作成した段階で、個人のYouTubeチャンネルが自動的に作成されていますが、ここではビジネスに使用する「ブランドチャンネル」を作ります。「新しいチャンネルを作成する」をクリックするとブランドアカウントの設定ができるため、チャンネル名を入力して、ブランドチャンネルを作成しましょう。
【手順5】ブランドアカウントの詳細を設定
チャンネルの細かい設定は、ブランドチャンネルにログインしてから行います。右端のアイコンから「チャンネル」をクリックし、「チャンネルをカスタマイズ」を押します。そこから、チャンネルのアイコン、チャンネルアートの設定、チャンネル説明文の入力が可能です。
企業アカウントのチャンネル開設時の注意点
企業アカウントのチャンネルを開設する際、注意点があります。
一般ユーザーとの区別はない
無料で作成可能な企業のチャンネルも個人のチャンネルも、機能やレイアウトは同じです。そのため、企業チャンネルがオフィシャルなものだと伝える方法がなく、チャンネル内で明示する必要があります。
アカウント名に企業の名前を使い「公式」という文字を入れたり、アイコンを企業のロゴマークにしたりするなど、企業の公式チャンネルであることがユーザーにわかるようにしましょう。
「公式ブランドチャンネル」の存在
YouTubeには通常のブランドチャンネルとは別に「公式ブランドチャンネル」というものが存在します。
この公式ブランドチャンネルは、YouTube側が正式に公式チャンネルと認めたブランドチャンネルのことです。公式ブランドチャンネルと認定されれば、チャンネル名の横に認証ボタンが設置され、ユーザーから見ても本物の公式チャンネルだと認識することができます。
これはなりすましを防止するために作られたもので、特に大きな恩恵はありませんが、チャンネルの権威性をアップさせることが可能です。
ただし、公式ブランドチャンネルとして運用するには審査が必要になります。審査の条件は、チャンネル登録者数が10万人に到達していることや正真性・完全性があること。これらの条件を満たしていれば、Googleに問い合わせてみましょう。
企業のYouTubeチャンネル運用にかかる費用
公式チャンネルの登録が完了したら、作成したチャンネルに動画コンテンツを投稿し、自社のサービスや商品をプロモーションします。そこで、企業チャンネルの運用にはどの程度の費用が必要なのでしょうか。
■ブランドチャンネルの利用は無料
YouTubeは上述したようなチャンネル登録、動画アップロード・公開といった機能を無料で提供しています。個人はもちろん、法人でも自社のチャンネルを無料で運用できるのです。
ただし法人の場合は、そのチャンネルがオフィシャルなものだとしっかりと明記しましょう。
■人的工数やコスト・外注費用等は事前に計画を
YouTubeに動画を掲載すること自体には費用がかかりませんが、動画の制作には人的工数やコストがかかります。自社で制作する場合、撮影機材や動画編集をするツールの導入が必要です。他にも自社に動画制作ができる人材が必要なため、いない場合は外部研修の実施や人材雇用などを検討する必要があります。
また、動画の制作は外注することもできますが、企業のイメージを損ねない動画制作が必要なため、その分コストがかかることもあります。事前にシミュレーションしておくと良いでしょう。
企業YouTubeチャンネルの3つの運用ポイント
企業でYouTubeチャンネルを運用する場合、3つのポイントを抑えておくことが大切です。
1. 目的・コンセプトを設計する
まずは、動画を掲載する目的を決めましょう。企業の知名度アップを狙うのか、商品やサービスの売上アップを目的とするのかを決定します。
目的が決まれば、目的を達成するためにどのような動画を作っていくのか、コンセプトを統一化させておきましょう。
2. 撮影や編集のスケジュール
動画の撮影や編集には、時間がかかります。動画の公開予定日を決定し、そこから逆算して余裕のあるスケジュールを立てておくことが大切です。外注する場合は、担当者の方とスケジュールを確認しておく必要があります。
3. 人件費や機材費を加味して予算を計画
自社で制作する場合は、機材や動画制作に携わる社員が必要です。機材を用意したり、人件費を洗い出して予算を組み立てたりする必要があります。万が一、追加費用が発生した時のことを考慮し、費用は余裕を持って計画しておくことが大切です。
動画コンテンツをワンストップで制作
ジーアングルでは、さまざまな動画コンテンツを提供しています。企業紹介動画やリクルート用採用動画、MV、YouTube動画広告など、ジャンル問わず制作が可能です。お客様のターゲットユーザーに合わせて、最適な動画をワンストップで制作いたします。
ジーアングルの映像・動画制作サービス
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おわりに
今回は、YouTubeの企業アカウントの作り方や、チャンネルの運用に関する費用、運用ポイントをご紹介しました。公式ブランドチャンネルの開設は少しハードルが高いですが、通常のブランドチャンネルであれば、迅速かつ簡単に始めることができます。魅力的な動画コンテンツをたくさん用意して、多くのユーザーの興味を自社のサービス・商品へと引きつけましょう。