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コーラスや合唱を録音する際のコツは?スタジオ選びやマイクのポイント

録音する際のコツ

コーラスや合唱はボーカルが1人ではなく、複数人~何十人という大人数です。そのため、一般的なボーカルレコーディングよりも複雑なイメージを持っている方も多いでしょう。

そこで今回は、コーラスや合唱を録音する際のスタジオ選びやマイク選び、録音のポイントなどについてご紹介します。

目次

スタジオ選び

レコーディング環境について確認する

レコーディング環境について確認スタジオ選びは、まず合唱の録音に対応しているスタジオかどうかを確認しましょう。バンドでの利用がメインのスタジオであれば、ドラムやギター・ベースアンプが常設されているところがほとんどです。使用しない機材は収容人数を小さくする要因のため、できるだけ広く使うためにも合唱のレコーディングに適しているかが重要です。

スタジオの広さを知る

スタジオを選ぶ際には、その広さも非常に重要です。狭すぎると人数が入らず、音の響きもこもってしまい十分なレコーディングができません。

一概に正しいとはいえませんが、18帖の部屋で約20人の合唱が録音可能ということを目安にしておきましょう。もちろん、どのように並ぶか、何列にするかなどで変わってくるため、リハーサルの段階で人の配置や必要な広さを計算しておくことをおすすめします。

また、最前列から約1m離れたところにマイクを置けるくらい余裕は持ったほうが良いでしょう。

マイク選びのポイント

マイク選びのポイントマイクには、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2種類があります。これら2種類は性能、堅牢性、録音できる音などさまざまな部分に異なる特徴を持つため、まず基本的な情報を知っておきましょう。

ダイナミックマイク

比較的安価で手に入れることができ、少々落としたりどこかにぶつけたりしても壊れにくい、ライブハウスなどでもよく使われる定番のマイクです。特別な電源を必要とせず、ケーブルをつなげばすぐに使用できることも特徴で、ドラムなどボーカル以外の楽器にもよく使用されます。

ダイナミックマイクの指向性は一般的に、正面からの音だけを拾う「単一指向性(カーディオイド)」であり、余分なノイズが入りにくいという特徴があります。しかし、その分マイクの感度は低く、細かい表現まで録音したい場合には不向きだといえるでしょう。

1人で使用する場合、もしくはライブ会場での使用や周囲に音がある場所での録音に適したマイクです。

コンデンサーマイク

比較的高価なコンデンサーマイクは、ケーブルにつなげばすぐに使えるわけではなく、専用の電源(48V:ファンタム電源)が必要です。ダイナミックマイクよりも感度が高いため、細かい表現や息遣いまで録音できますが、衝撃や湿気に弱く扱いには十分な注意が必要です。

コンデンサーマイクの指向性は、マイクの周囲の音を全て拾う「無指向性(全指向性)」や「単一指向性」、「超単一指向性」などさまざまあります。

無指向性は周囲の音を無駄に録音してしまうため、コーラスや合唱を録音する場合は、感度が高い単一指向性(カーディオイド)のコンデンサーマイクが適しているといえるでしょう。

マイキングのポイント

実際にレコーディングする際に非常に重要なことが、マイキングです。マイキングとは、マイクをどの位置にどのように立てるか決める作業を指します。

合唱の場合、基本とされるマイキングの考え方が「1対3」です。このマイキングは合唱隊の最前列から0.8m~1m離したところに1本、そのマイクを軸にして左右に2.4m~3m離れたところに1本ずつ置く方法で、マイク同士の干渉も抑えられキレイに録音できます。

このように、タテとヨコの比率を1対3にしてのマイキングを基本としましょう。

おわりに

コーラスや合唱を録音する際には、まずスタジオに全員が入れることが前提条件です。レコーディング時に、どのような配置で歌うのかを事前に決めることでスムーズにスタジオ選びは進むでしょう。また、録音に使用するマイクは単一指向性(カーディオイド)のコンデンサーマイクがおすすめで、マイキングの際には「1対3」の比率を基本にしてください。

納得のいくレコーディングを行うためには、事前の体調管理なども重要です。スタジオ選びや、マイク選びも含め、少なくともレコーディングの数日前~数週間前から準備を怠らないようにしましょう。

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