SNSやチャットなどの画面上で用いる、自分を表す分身のようなキャラクターを「アバター」と呼びます。これまでのアバターは、静止画イラストの表情や動作表現で、そのときの気持ちを表す使い方が主流でした。しかし、最近では、立体表現が可能になり、画面上を自由に動かすことのできる3Dアバターが増えています。
そこで今回は、最新の3Dアバターを活用するメリットや、具体的な利用例などについてご紹介します。
アバターは2D→3Dの時代に
SNSのアイコンなどで自画像代わりに使用したり、自分の分身に画面上で着せ替えやゲームをさせたりして楽しむ「アバター」。最近では、さまざまな活用法があります。
アバターの3D(立体)化
アバターとなる人物イラストを立体的に表示することで、アバターをさまざまな角度から見ることができます。また、アバター同士のコミュニケーション方法も多岐にわたって行えるようになるため、2Dイラストのアバターよりも多様な表現ができるのです。
「動く3Dアバター」の実用化でさらにアバターが「行動的」に
アバターの3D化と同時に、動くアバターも一般的になりました。
3Dアバターが画面上のさまざまな場所へ行き来できるため、アバター同士で遊びに行ったり一緒にスポーツやゲームを楽しんだりすることができます。
このように「動く3Dアバター」が提供できる娯楽やコミュニケーションは幅広く、インターネット上でのニーズは確実に2Dから3Dに移行しつつあるといえます。
立体表現できる3Dアバターを活用するメリットとは
アバターの単なるイラスト(2D)から立体的な動くキャラクター(3D)への変化に伴って、以下のようなメリットが生まれます。
周りからの関心を得られ、自己表現欲求を充足できる
アバターは自分の分身であり、自分自身が出向けない場所にいる方にも、自分の存在を広くアピールできる手段となり得るのです。よりリアルな表現力を得ることで、自己表現の手段としての能力が向上するため、多くの方の視線を得られるチャンスが広がります。
インターネットコミュニケーションの欠点を補完できる
文字やイラストだけのコミュニケーションは相手の顔が見えないため匿名性が強く、意思疎通が淡泊なものに偏ることもありました。しかし、動く3Dアバターを活用することで、相手に対する親近感がわき、以前より深いコミュニケーションが取れるでしょう。
時代は動かないアバターから動くアバターへ
静止画の2Dアバターが主流であった頃は、アバターは自画像としての使い方に限定されていました。しかし、動く3Dアバターを誰でも活用できるようになり、アバターに「インターネット上を自由に行動できる自分自身」の役割を与えられるようになったといえます。
アバターの活用範囲の広がり
動く3Dアバターは単なるイラストとは異なり意思によって行動させたり会話させたりすることが可能です。
遊びに行かせる、着替えをしておしゃれする、ご飯を食べさせるなど自分の生活とリンクさせながら、画面上の仮想現実でアバターを「生活」させる楽しみが生まれています。
自分の顔写真からも3Dアバターが作れる
自分の顔や好きな顔写真を基に、かわいらしく動く3Dアバターを手軽に作れるアプリケーションもあります。もちろん、画面上でアバターの動きや表情を変化させることも可能なため、自分自身とリンクした、よりリアリティーのあるコミュニケーションを楽しむことができるでしょう。
おわりに
今回は、近年の3Dアバターの進化と普及、3Dアバターを活用するメリットについてご紹介しました。
自分が撮った写真とアバターを合成したり、既存の撮影動画に自分の3Dアバターを登場させて友達にシェアしたりするなど、アバターの3D化で、テキストでは表現しきれない臨場感を加えたコミュニケーションができるようになりました。
以前と比較すると、3Dアバターの作成も簡単になったため、誰でも手軽に立体映像を作る楽しみが現実のものとなったといえるでしょう。