近年、3DCG画像は工業・建築デザインの分野で広く利用されています。
3DCGは、手描きのデザイン画と比較したときに制作のスピード感や、実物のイメージが湧きやすい点などのメリットがあります。
今回は、製品プレゼン映像やデザインの提案などによく利用されている3DCGを、カタログや広告ビジュアルなどの宣材に利用するメリットについてご紹介します。
プロダクト3DCG画像とは?
3DCGといえば、ゲームやアニメの世界でリアリティーを表現するために用いられるものというイメージがあるかもしれません。しかし、ゲームなどのカルチャー・エンターテインメント分野だけでなく、工業デザインや建築設計の分野でも3DCGが積極的に活用されています。
プロダクト3DCG画像とは、製品や建築物などのデザインデータを3DCADで出力し、より実物に近いリアリティーを重視して制作される画像を指します。
すでに完成品がある場合にも、完成品の3Dデータをそのまま出力して画像を作れるため、実際に撮影した写真以上にフォトリアルな再現性を生み出すことができるでしょう。
3DCGは建築やインテリアなどの分野で盛んに制作が行われるようになりましたが、最近では自動車や家電などの工業製品にも活用されています。カタログや広告などの宣伝活動にも、実際の写真の代わりに3DCGが活用される機会が増えました。製品を撮影した写真画像をそのままカタログに掲載したものと思っていたら、実は精緻に再現された3DCG画像だったと、後から話を聞いて驚くケースも少なくありません。
カタログや広告ビジュアル制作に用いるメリットは?
ここでは、プロダクト3DCG画像をカタログや広告・パンフレットなどの宣材に活用するメリットについてご紹介します。
プロダクト3DCGは、実物の3Dデータをそのまま流用して画像を制作できるため、手描きのイラストよりもさらに製品のサイズや質感などを具体的に表現できる利点があります。
具体的なイメージを伝えられる
先に述べたように、緻密に制作された3DCGは写真と見分けがつかないケースも多いものです。
例えば、製品の実物が現場になく、カタログやパンフレットだけで紹介せざるを得ない機会においても、3DCG画像が掲載されていれば製品のイメージを可能な限り具体的に伝えられる点もメリットとなるでしょう。
それに加え、カタログやパンフレットなどを見せながら製品を紹介するとき「実はこれは写真ではなく、3DCGで描いたものなんです」と余談のように付け加えるだけでも、宣伝効果をアップさせられるでしょう。「広告にまで3DCGを使っているなんて、先進的な取り組みをしている企業なんだな」と、好印象をもってもらえる可能性もあります。
スピーディーで低コスト
また、アニメーションを行ったり、360度さまざまな角度で制作したりする場合も、3DCGで制作した方がスピーディーで確実かつ低コストに進められる場合があります。
今後は、カタログなどの印刷物やモニター上での画像・映像のみならず、VR・IRを活用したプレゼンなどの宣伝活動も盛んになると見込まれています。ビジュアルだけではなく、実際に製品やサービスを疑似体験できるスタイルの宣伝活動がより本格化すれば、それに伴って3DCG技術はさらに不可欠な要素となっていくでしょう。
おわりに
今回は、プロダクト3DCG画像をカタログやパンフレット・チラシなどの宣伝活動に活用するメリットについてご紹介しました。
「弊社は3DCGを活用できるような新しいことはまだまだ…」とお考えの企業さまも少なくないかもしれません。しかし、3DCG制作によってカタログ上の製品画像などに「3DCGで制作」というただし書きが入っているだけでも「新しいチャレンジに積極的」というアピールが可能になり、新たなビジネスを呼ぶ可能性も考えられるでしょう。
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